第2回

詰め合わせ(3,000円)RAKU山田屋

広島でもみじ饅頭と聞いて、真っ先に名前が挙がるのは、藤い屋、やまだ屋、にしき堂だろう。もちろん、宮島航路の出発地「宮島口」界隈や、宮島には、数十の店舗があるが。そのもみじ饅頭の老舗「やまだ屋」から、最近「RAKU山田屋」という新ブランドが誕生した。正直、驚いた。「なんで?」というより、「やるじゃん!」という驚きだ。広島ではそんな思いをしている人も多いはず。でも、そんなことはどうでもいいのかもしれない。で、どうなのよ?おいしいの?という話だろう。

正直いって、老舗のこの挑戦はスゴイ。テーマは、もみじ饅頭を作り続けてきた伝統の「和」とパティシエによる「洋」のコラボ。
詰め合わせには、5種類のお菓子が入っている。白あんのチョコレートケーキ、つぶあんのクグロフ、手焼きもみじまんじゅう、あずきのクッキー、白みそのマドレーヌ、うぐいすあんのマドレーヌ。

はっきりいってオイシイ。またまた脱線してしまいそうだけど、広島から発信できることが実にウレシイ。言い換えると、ぜひぜひタベテホシイってことかも。

特に気に入ったのは、つぶあんのクグロフ。クグロフってこれまでの人生で縁はなかったけど、しっとりしていて、ほどよい甘さで、和のようでもあり、洋のようでもあり、だから食べやすいのかなと思えて。あずきのクッキーもいい。細長いカタチのクッキーは珍しいのかな。軽くて、やさしい感じで、食べやすくて、どんどん食べ進んでしまう。

5種類のお菓子には、それぞれに名前が付いている。高舞台、秀でる山、紅錦、白雪の松、冬の御玉、新緑の御玉。宮島の文献「藝州厳島図絵」を参考にしてつけられたという。たとえば、つぶあんのクグロフは、秀でる山。秀でる山とは、すなわち、宮島の象徴でもある「弥山(みせん)」を指す。弥山は、神々が宿る島と言われているから、そういうことか。なるほど、なるほど。

「RAKU山田屋」は、もっと挑戦している。この3,000円の詰め合わせのパッケージ。なんと「大吉」のおみくじが! 誰が買っても、どれを買っても、大吉。縁起がいいんです。

方角 全てよし
旅立 よし
病気 治る
建家 家移り、縁談共によし
失物 みつかる
待人 来る
商売 十分よし

贈り物や手みやげにしたらよろこばれそう。

さらに、さらに、このパッケージ。ティッシュケースとして、再利用OK。もちろんティッシュケース以外にも使えそうだけど。ウレシイじゃないですか。芸が細かい!
久しぶりに「あっぱれ!」そう思わせてくれるスイーツに出会った。

第1回 桐葉菓(やまだ屋)
第2回 詰め合わせ(RAKU山田屋)